| SV New York Inc. dba：Salon Vijin 南田稔 氏 |
 名前 ： 南田 稔
設立時の年齢 ： 33歳
会社の形態 ： C Corporation
業種 : 美容業
設立州 ： ニューヨーク
起業時の準備金 ： 1万ドル
経歴 ： 1953年生まれ。大阪府出身。商業高校からコンピューターの専門学校を経て21歳で美容師に転身。美容師としては遅いスタートながら24歳で店長に抜擢。25歳でヴィダル サスーンの弟子達が始めたNYヘアーグループの研修生として渡米。83年、アメリカに初めて日本のストレートパーマを持ち込み、Vouge、Elleなど 数々の一流ファッション誌で取り上げられる。その後86年に独立しSalon サロン・ヴィジンを57丁目にオープン、92年にロックフェラーセンターに移転、続いて地元の要請を受けアトランタ出店する
会社情報
会社名 ： SV New York Inc. dba：Salon Vijin
資本金 ：30万ドル（うち自己資金２万ドル）
年商 : 80万ドル
従業員数 ： 13名（パート含む）
南田社長は、論理的思考をベースにそれを感性として表現できるアーティスト型の経営者です。修行時に学んだ美容に関する化学の知識を生かしてアメリカ人で も髪の痛まないストレートパーマ液を開発。その道の第一人者となり、その特技を資本に独立しました。今でも飽くなき探究心は変わらず、今度は空気、水、ド ライヤーなど店内すべてのものをマイナスイオン化し、お客様に月１回安らぎの時間と空間を提供しています。
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| 起業した時、苦労したこと |
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57丁目の5番街に出店した最初のお店は、「日本の若手美容師に国際的に活躍する場を提供する」という理想を追求するあまり、身の丈以上の投資をしてし まった。今も理念は変わらないとはいえ、償却負担が増え経営の自由度を奪う結果となった。また独立までアメリカ人と一緒に働いてきたので何とかなると思っ ていたが、実際、従業員として雇ってみると要求される接し方、価値観の違いに対する理解度が全く違っていた。そのため、感性的で独立独尊人間の多いアメリ カ人美容師のマネージメントに随分悩まされることになった。
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| これから起業する人へのアドバイス |
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まず、起業前に自分の持つロマンと現実の収支のバランスを考えながら投資計画を立ててください。安定した経営が出来てこそ自由な発想を生み出すことも可能 になります。また、常に努力を重ねることで新しい武器を持ち続けるようにしてください。はじめは誰にも真似できない武器を持っていてもいずれ陳腐化は避け られません。さらにアメリカ人を雇う際には最低一人は自分の右腕として、自分と同じ価値観や理念を共有できる人を創ることが大切です。そうすることによ り、自分の考えを的確に表現し伝えてくれる通訳代わりとなってくれアメリカ人をうまくまとめ上げてくれます。
初出：「アメリカンドリーム11月号」
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| 取材・木田俊彦 / Johnman USA 社長。同志社大学卒。リクルート退社後、９４年に渡米。カラオケのパイオニアとして、また、NYの若手起業家グループの中心的存在として活躍中。 |
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