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 MIRAI IT SOLUTIONS, INC. 藤崎仁美 氏

名前 : 藤崎仁美
設立年:2007年
会社の形態:S-corp
設立州:NY州
ビザの経由:E1からO1ビザ
起業準備金:5万ドル

経歴 : 1975年生まれ。2000年松下電器産業株式会社(現パナソニック株式会社)入社。パソコンの開発担当し、「レッツノート」の円形ホイールパッドなどを発明。06年北米パナソニック(NJ)に駐在員として赴任後、07年退社。同年MIRAI IT SOLUTIONS社をNYに設立、現在に至る。

会社情報
会社名:MIRAI IT SOLUTIONS, INC.
URL: http://mirai-it.com

起業の経緯

そのころ在NY日系企業の多くはIT関連の悩みを抱えていました。ある夜、知り合いのパソコンを直した帰り道、雪のマンハッタンを歩きながらふと、よいパソコンを作る事よりもアメリカでがんばる日本人をIT面でサポートする事が自分の使命だと思い立ち、即、実行してしまいました。

起業した時、苦労したこと

とにかく無計画な起業で、最初から基本的なトラブルだらけです。自分のビザ、商材、お金。つまりヒト・モノ・カネの基本要素が全滅です。特に商材。わかりやすい商材がないだけでなく、中堅以上の企業には起業直後の弊社は、信頼度が低くアプローチすらできない。結局、わかりやすい技術商材を開拓しながら、コツコツとブランドを構築していきました。たとえばJapan Dayなど日系企業が 多く参加するボランティアに参加したり、JaNet理事に就任してNPO活動を主導したり、各種セミナーも開催するなどの活動も始めました。サラリーマン時代、ボランティアは儲かってからと思っていましたが、逆でしたね。

これから起業する人へのアドバイス

無計画な起業では、私のようにヒト・モノ・カネの基本要素で苦労するので、事前の勉強や計画は大変重要です。しかし、会社を成長させるために、基本要素よりもさらに大切なものがあります。それは、周囲からの応援です。あなたの会社が素晴らしいと社会が認めてくれれば、皆が後押ししてくれます。これまで私が苦労したときは必ず誰かに助けられました。周囲から応援を得るためには、自分の会社がいかに社会によい影響を与えるかを伝え、賛同を得ることが必要です。つまり筋の一本通った企業理念をきっちりと掲げ、忍耐強く継続し、そして周囲に日々感謝の意を伝えていくことです。そうすれば結果は自然についてきます。
初出:「アメリカンドリーム2009年10月号」
 
 
 

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